プリンセスカットダイヤモンド
プリンセスカットは、1970年後半にマーケットに出た比較的新しいカットです。
宝石の形と面のとり方については、古くからいかに美しくかつ結晶のロスを少なくするかが考えられてきました。
プリンセスカットはその美しさ、原石の効率性、ネーミングの良さが重なり、20世紀後半に最も成功したカットです。
形は四角ですが、面のとり方がブリリアントカットを変化させたもので、強い輝きを発揮させることに成功しています。プリンセスカットは厚く研磨されます。
それによって、美しく強い輝きが得られるからです。
結晶のロスが少なく楽しめるというのは、大きな特徴と考えられます。プリンセスカットは、色を濃く見せるので、黄色みが強くなります。
そのためファンシーイエローに多いカットでもあります。また、その輝きの力はキズを目立たなくし、ジュエリーの素材として優れています。
ファンシー•ダイヤモンド•ネックレス

ブルガリ製作、ローマ1980年頃、ダイヤモンド、金
ネックレスは、サイズをグラデェーションさせた28個のラディアント•カットのファンシー•イエロー•ダイヤモンド、計12カラットがセットされており、バケットをセットしたリングで繋がれています。
第二次世界大戦の後、カラー•ダイヤモンドはジュエリーの製作においてかなり重要な石として受け入れられました。
最も希少な色は、今やコレクターたちに熱烈に求められています。
このラディアント•カットは現代のカットの1つであり、ダイヤモンドによりモダンな様相を与えるためのものです。
このカットを施すについては、従来よりも労力が少なく、より安価な研磨が行なわれ、研磨に伴う石の重量のロスを少なくするとともに、石はより高価な状態を維持されます。
プリンセスカットとラディアントカット

プリンセスカットは外形は正方形、または長方形です。
一方、ラディアントカットは、四隅がカットされているクッションあるいは、角形です。
プリンセスカットが現れる前の1977年に開発されています。
プリンセスカット、ラディアントカットはロードライトなど、ファセットカットされるカラーストーンの研磨の定番にもなっています。
屈折率の差や、色の濃淡による最適な深さの調整がされ、研磨されています。
宝石は形の種類と面のとり方で、研磨の形態が決まり、プロポーションのバランスと輪郭の善し悪しが、美しさの判定基準になります。