産地の特色
ZAMBIAN EMERALDザンビア産エメラルド(オイル処理)
現在のエメラルドの主要産地はコロンビアで、世界のシェアのおよそ50%を占めています。
ザンビアが約20%、ブラジルが15%、次がジンバブエといわれています。
エメラルドビジネスは、パラレルマーケット(短期金融市場)が多く、正確なデーターは入手不可能です。
コロンビア産
原石が六方柱形で産出するものが多いのが特徴です。
周囲に皮のようについているグリーンの層を残し、また重量を保つために、エメラルドカットに研磨されます。
ザンビア産
原石は丸みをおびているため、オーバルカットに研磨されます。
エメラルドカットにすると小さく仕上がってしまうケースがあるためです。
ペアーシェイプカットにされるものも多くみられます。
ジンバブエ産
鉱山の名サンダワナエメラルドとして知られています。
カットされた平均目方は0.08カラットと小粒ですが、黄色みのグリーンで独特の美しい色みをしています。
ラウンドやスクエアに研磨されて、高品質なジュエリーの素材として使われています。
どんな時代にも魅了し続けてきたジュエリー
芸術としてのジュエリージュエリーすなわち宝飾にまつわる美術は、人類の美術史の大半を占める時代において、いわばその王座に位置しており、美学においても技術においても美術全体を牽引する役割と誇りを負わされていました。
宝石は人の祈りや願いの至高の結晶とみなされ、装飾は人の暮らしをスピリチュアルな意味において満たすものでした。
その永き時代の伝統を思い出すことは、私たち自身が自分の祈りや願いを思い出すことに他ならないと思うのです。
ミコラ・モレッリバッカスのカメオ

イタリア 1810年(新古典主義)積層アゲートナポレオン一族の肖像カメオの作者モレッリ
作者自らが積層させたかのような宝石の五層の色彩には天才の芸術に神が助力するさまを目撃する冠があります。
ガーネットのカメオ

フランス 1850~70年(第二帝政様式) ガーネット、パール、ゴールド、シルバー
ナポレオン三世の第二帝政期の皇族の肖像を得意としたP・V・レバによる神々の王ゼウスの妻ヘラのカメオ。
比類なき大きさのロードライト・ガーネットの赤紫色の光彩を、パールを配したダイヤモンドの縁取りが引き立てています。
エカテリーナ二世の肖像のインタリオペンダント

ロシア 18世紀エメラルド、ダイヤモンドゴールド、シルバー宝石の中でも最も彫刻の困難なエメラルドに女帝の面影を精緻に刻印する近世宝飾の傑作。
宝飾的価値と歴史的価値の両面において国宝の名に値します。
アンティークジュエリー美術館より